カーラッピングの耐久性はどれくらい?
ボディに特殊フィルムを貼るカーラッピング。
手軽にドレスアップできることから、人気を集めています。
ユニクの個性を発揮できるカーラッピング
カーラッピングとは、文字通り特殊フィルムで車を『包む』こと。
以前なら、ボディカラーを変えるために再塗装しか方法がありませんでした。
しかし、再塗装は本来の塗装を落とさなければなりません。
元の色に戻すために再塗装が必要です。
一方カーラッピングは、塗装を落とすことなく全体のカラーを変えられるのが大きな特徴です。
ステッカーやシールとの違いは、その素材と技術です。
薄くて軽い特殊フィルムの裏には熱に反応する粘着剤あります。
ボディに合わせた後、ヒートガンで圧着させます。
また特殊フィルムにエア抜きの溝が入っているので、ぴったり張り付くわけです。
カーラッピングは主に3タイプあります。
ボディ全体への施工がフルラッピング。
ドアノブやミラーといった細部に及ぶので統一感や高級感を演出できます。
ボンネットやトランクなどボディの一部に施工するのが、パーツラッピング。
比較的安い費用で個性を発揮できます。
そして、キャラクターなどのデザインが目を引く「痛車」でおなじみのデザインラッピングです。
最近ではレースカーやバス、電車の広告にも使われています。
好きなデザインをオーダーできますが、費用は高くなります。
特殊フィルムはいろいろな種類のプリントが可能です。
自分好みのパターンを選べば、ユニクの個性的な1台になるのは、間違いありません。
DIYでやるのは手間とコツが必要
カーラッピングは、最近ではDIY用に特殊フィルムや道具類が販売されています。DIYで作業すれば費用は安く上がります。
しかし各種の道具を用意しなければならず、作業工程はかなり複雑で、しかもノーハウが必要です。
最初に失敗しがちなのが下地処理。
ボディにワックスなどの油分が付着していると、粘着剤の効果が薄くなります。
洗車後、脱脂スプレーで油分を落とさなければなりません。
屋外で作業する場合では、風のない日が鉄則です。
風で舞い上がったホコリがボディにくっつくと、除去を繰り返すことになります。
また特殊フィルムが風に煽られると、正確な位置に合わせることができません。
ボンネットやルーフなど広い面積に貼る場合、自分1人ではほぼ不可能です。手先がよほど器用でない限り、プロの施工に任せた方がおすすめです。
DIYで仕上げたいという方は、ドアミラーなど小さなパーツから試してみましょう。
耐久性は高品質の特殊フィルムで約3年
本来の塗装を変えずにボディのカラーを変えられるのは大きなメリットです。
ラッピングに飽きてきたら、剥がしてしまえば元のボディカラーに戻ります。
ただし、剥がす作業も貼る時と同様、手間とコツが必要です。
ステッカーやシールのつもりで剥がそうとすると、ボディに粘着剤が残ってしまいます。これを除去するのが大変な作業になります。
カーシャンプーの洗車だけでは落ちません。
なるべく粘着剤を残さないように、ゆっくりと温めながら剥がすのがコツです。
剥がす際もプロに頼んだ方が無難でしょう。
なお、カーラッピングの耐久性は約3年です。
つまり3年経ったら、剥がさなければならない時が来ることになります。
もちろん、3年経過したからといって必ず剥がさなければならないわけではありません。
しかし、特殊フィルムは紫外線に弱いウィークポイントを持っています。
せっかくのデザイン、色落ちしてしまったら見栄えも悪くなります。
ちなみに約3年という寿命は、高品質の特殊フィルムが基準です。
品質が劣る特殊フィルムはさらに耐久性が短くなります。
カーコーティングを併用するメリット
特殊フィルムは、塗装に比べて表面が柔らかいこともデメリットです。
小さな擦り傷でも剥離する場合があります。
したがって洗車は手洗いが原則です。
世界で1台だけのデザインで、気を使うのは当たり前です。
そのように思える人であれば愛車も喜ぶでしょう。
硬い被膜は擦り傷や紫外線による色褪せなどからカーラッピングを保護できます。
汚れにも強く、普段の洗車はカンタンな水洗いだけです。
しつこい水垢やウォータースポットも、カーシャンプーを使ってゴシゴシ落とせます。
特殊フィルムに神経を使う必要がないのは大きな魅力!